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                    ニュージーランドにほんごえほんとしょかんinchの活動と子どもたちの生活を綴っています。
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幸運にも子どもに恵まれた私。
もちろん、嫌になっちゃうこともあるけれど、子どもたちとの生活は
おもしろく、大切なもの。

子どもができてから気付いたのは、わたしには両親や周囲のひとたちから
渡されたバトンがたくさんあるということ。
育児に迷ったとき、子どもと向き合うとき、食事を作るとき
物を作るとき、散歩をするとき、価値観というバトンが見えてくる。
全てのバトンを子どもたちに渡そうと願っても無理なのは分かっている。
だけど、異国にいるがゆえに手のひらから零れ落ちていくだけのバトンを見るたび、さびしくなる。

4年とはいえ、暮らしてきたニュージーランド。
日本に帰るという選択肢もあるけれど、
ここでの生活もあり、子どもたちにはたくさんのたまらなくかわいい友達ができている。
ここを離れるよりは、零れ落ちていくバトンを渡す努力をしよう。
そんな風に最近、思っている。

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無題
inchさんは、本当にいつも等身大でご自身に出来ることを考えている方ですね。バトン、って本当にそうだと思いました。零れ落ちないように丁寧に渡すかゆっくり渡すか、それとも、少しぐらい零れ落ちても目減りしないように沢山渡すか。それもまた、親の選択なんでしょうね。

いろんなことをこころのなかで反芻する機会をいただける文章でした。どうもありがとう。
Posted by りんごのき at 2008.08.30 08:06
Edit
りんごのきさん、う~ん。
我が家がこの地を選んだのは子育てのため。子どもとの時間・遊び・学びを大事にしたいと思う気持ちは変わっていません。
だけど、予想外だったのは日本を伝えるのって親だけじゃダメなんだということ。いろいろな人とのかかわりで出来上がっていく子どもたちの中の日本なんだということ。時に、無力感を感じますが、何もしないよりは、親が楽しそうにしている姿を見せることだけでもしていきたいとわたしは思っています。・・・ひらがな、かたかなが満足に書けない子どもの姿には焦ってしまうけれど。
Posted by inch URL at 2008.09.01 06:56
Edit
無題
お気持ち、解ります。そのへんは、私も最近、いろいろ考える部分が大きくなりました。日本を知らなくても、日本語を話せなくても、ニュージーランド人として、自分のルーツとしての日本を大事にしながら生きてゆく人生も、あるんですよね。私たちの子どもたちには。そこへ、無理無理に、限られた時間を削りながら日本語を入れてゆく必要は、あるのかしら、って。

お互い、焦らずに生きましょう。最低限の日本語を聴く力があれば、子どもたちさえその気になったときに、それがきっと日本語を学び直す原動力になってくれるんじゃないかな。日本語での読み聞かせやお母さんとの関わりが楽しかった、という原体験を子供のこころに残してあげられれば、いいんじゃないかな。
Posted by りんごのき at 2008.09.02 06:14
Edit
りんごのきさん、焦りは禁物・・・。
焦りは禁物なのかもしれません。
どんなに無理にノートに字を書かせたところでうちのこどもは伸びない。むしろ、遊びから入るほうが、すすっと理解したり読み書きに興味を持つようになるんですよね。
読み書きは大事だけれど、その気にさせるものは机上のノートでもなければ教科書でもない。ホント、むかしの私を見ているようで、参ってしまいます(苦笑)。
Posted by inch URL at 2008.09.02 20:28
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こんにちは!
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自己紹介:
ニュージーランドの北島、オークランド近郊で文庫活動を行っています。
週に一度の本のかしだし、月に一度みんなでわいわい工作やお料理、絵本を楽しむみちくさを運営しています。

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