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                    ニュージーランドにほんごえほんとしょかんinchの活動と子どもたちの生活を綴っています。
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「5kgのジャガイモと、キャベツを2個。あと15分くらいでお届けします!」

娘を学校に送り出したあと、すぐにこの電話。
誰からなのかも名乗らないし、心当たりもまったくありませんでした。

「番号をお間違えでは・・・?」

そういうと、ああ、やっちゃった~~というようなばつの悪そうな笑い声と、この言葉。

"Sorry mate!" 

 ニュージーランドで使われる英語は、イギリス英語が基礎。
けれど、ニュージーランド独特の言い回しもあります。
"mate"と挨拶のときなどにつけるのも、そのひとつ。
ニュージーランド人がフレンドリーだといわれる所以は、
こんなところにもあるのかもしれませんね。
 
 発音などもアメリカ英語を習ってきた私たちには、聞きにくいものが多いかもしれません。
有名なところでは、Mondayは、マンダイ。
このmateはメイトではなく、マイトと発音します。

 ・・・が、なになに、英語を習っていたのって15年以上も前のこと。
ほとんどまっさらになった、英語の能力ですから、多少の違いに戸惑うことはあっても
たいしたハードルではありません。
そのまま受け入れるだけです。
勉強中の学生さんにはかなり高いハードルとなるかもしれないけれど。

 mateは実は私の中で憧れの言葉でした。
少し使うのが照れくさく、もう少し英語が理解できるようになったら使いたい言葉。
そう思っていました。
・・・が、さっきの電話で少し考えが変わりました。
間違って電話をかけてしまった人は、何気なく使った言葉でしょうが、この言葉のおかげで、わたしはその電話を受けたことをまったく不快に思いませんでした。電話を切るときに
"Have a good day!"
と言ってしまったほど。
魔法のように人を和ませる力がある言葉ならば、使わない手はないですよね。
 
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♪You are girl~!You are boy~!(適当なリズムをつけてお歌いください)

首やら、おしりやら振り振りしながら、指をさして友達をからかう姿が、
教室などで見られるようになって来ました。
初めて異性を意識する時期にさしかかったのかもしれません。
私もそんな時期があったのを覚えています。
「男子~!!」「女子~!!」(適当な抑揚をつけてお読みください)
皆さんにも覚えがありませんか?

キスや抱きしめる行為を見慣れているお国柄だから
そんなに騒がないだろうと思っていましたが、
街中でそんな光景を目にすれば、
“They are kissing!!"
と一騒ぎ。

そんな子どもたち、手をつなぐという行為すら、
少し照れくさくなってきた様子です。

散歩中のこと。
息子と手をつなぎ歩く私の後ろから娘が一言。
「ママ、結婚式だ~!!」
とにやにや。やれやれ、また始まったか~、と思いつつも
「でもこの間まで、弟と結婚するって言ってたじゃない。どうしたの?」
「もういいの!弟とは結婚しないことにしたの。」
「ふ~ん。じゃあ、どうするの?」

「私はね~、歌います!」

結婚披露宴の影響・・・でしょうか?






 本格的な冬を迎えた、こちらオークランド。雪こそは積もりませんが、雨が降ったりやんだり。時々、大きな雷。
そして、昨日は道路一面にひょうが積もりました。

「さ、さむ~い!!」

ニュージーランドでの暖の取り方。
暖炉、ファンヒーター、オイルヒーター、ガスストーブ、エアコン、みんなで布団にもぐりこむ・・・とさまざまです。
我が家の場合は、ときどき焼き芋を焼くのに使う暖炉と、ガスストーブ。

「ブルブルブル・・・。」

ガスストーブまでこの寒さに震えているかのような音を、立て始めました。
これは、もうすぐガスがなくなる合図。
いつもなくなるぎりぎりに音を立て始めるから、たちが悪い。
こんな寒い日に限って、暖炉で使う薪のストックも切れています。
しかも、頼みの綱、パパは不在です。

ガスがまだ引かれていない私たち家族が暮らす町で、ガスを使おうと思ったら、
日本と同様に配達してもらうか、
ガソリンスタンドで入れてもらうことになります。


時間はすでに18時30分を回っています。
19時にはガソリンスタンドも閉店です。
夕ご飯も後回しで、何はともあれ、走れ!ガソリンスタンドへ。

空になったタンクと、眠くてぐずぐず言っている二歳半の息子(17キロ)を抱え、車へ。
その後ろには、娘が1歳の息子の手を引きやってきました。

「さあ、乗れ~っ!!」

閉店準備中のガソリンスタンドへ駆け込み、なんとかタンクにガスが入りました。

暖をとるために、薪割りをしたりこうしてガスの充填のために夜遅くにうちを出たり。
そして、せっかく温まった空気が隙間だらけの我が家ではどんどん外へ逃げていってしまったり。
本当に大変だな~と感じつつ、ガスストーブに再び火が入り、こどもたちと
「火がついた~!」
と、さながらサバイバルでもしているかのように喜ぶ。
これもまた楽しかったりするから不思議なものです。


  注:オークランドにお住まいの方すべてが、このような生活をされているわけではありません。
    高気密住宅も建っていますし、部屋中あったかなおうちもあります。あしからず。



先日、オークランドにご在住の方から、紙芝居をお分けいただきました。
紙芝居は日本の読み聞かせの文化。
ニュージーランドで暮らす子どもたちにも、ぜひ親しんでもらいたいものです。

さて、いただいた紙芝居のなかに『ねずみちょうじゃ』という作品が。

ご存知の方も多いかと思いますが、ここで、少しあらすじを。


   心の優しいおじいさんが、薪拾いを一段落させお昼を食べていると、
   おなかをすかせたネズミたちがやってきます。
   おじいさんは、おにぎりを分けてあげます。
   すると、ねずみたちはお礼にと、ねずみの御殿へ招待し、
   たくさんのお料理や踊りでもてなします。

   それを見ていた、よくばりばなおじいさん。
   今度はわしの番とばかりに、同じようにネズミたちにおにぎりを分け、
   うまくねずみの御殿にまねかれることができました。
   けれど、このおじいさん、ねずみの宝がほしいばかりに大変なことを・・・。


子どもの頃を思い出しながら、紙芝居を見ていると、そばには娘が。
どうやら紙芝居に興味がある様子。

「やってみる?」
「うん!!」

 もちろん、まだひらがなが満足に読めない娘ですから、
お話は絵を見ながら作っていきます。
すると、おもしろいストーリーが出来上がっていきます。

「打ち出の小槌をお土産にとネズミたちから笑顔で受け取っているおじいさん」のシーンは、
「おじいさん、これでドア、なおしてくださいね。」

「たくさんの小判」は「たくさんのパン」。

「欲張りなおじいさんが、ねずみを追い払おうと猫の物まねをしているシーン」は
「おもち食べたら、歯が抜けちゃった~!!」
実はこの欲張りなおじいさん、すきっ歯だったんです。
 
 紙芝居は、こんな楽しみ方もあたったのか~!!

なんて、目からウロコ。
こんな風に、初めて見る絵を見ながらストーリを作っていったり、
自分で紙芝居を作ってみんなの前でお話ししたり、
というのも楽しいかもしれませんね。

最近、ようやく英語の読み書きに興味を持ち出した娘。
学校でも、お友達の名前が読めるようになって来ました。

さて、一番最初に書けた言葉ってなんでしょう。、
たいていは自分の名前ではないかしら。
絵を描くたびに先生が記名してくれたり、
ノートなどの持ち物には必ず名前が入っていますから、
それが自然な流れかもしれませんね。

では、二番目にかけた言葉は?
なかなか難しい質問ではないでしょうか?

というのも、娘のクラスではやっているのが、お手紙の交換。
ノートの切れ端などに書かれた小さな手紙です。
私も、同じように手紙の交換を楽しんだ時期があります。
たいした用事はないけれど、前の晩に手紙を書き、それをもって登校するのが楽しかったのを覚えています。
さて、今日、娘が持って帰ってきたお手紙。
冠をかぶり、毛先はくるっとカールしたカワイイ女の子のイラストと、
手紙をくれた友達と、娘の名前。
そして、また、この言葉が。

“LOVE”

この間のお手紙にも”LOVE”
そのまた前にもらった手紙にも、娘の書く手紙にも”LOVE”


うれしい、かわいい、ステキ、いいね~!、似合っているね、大丈夫!というとき、LOVELYという言葉を使う、ニュージーランド。

もしかしたら、二番目にかけるようになる言葉って
”LOVE”なのかもしれないなぁ、なんて思いました。



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こんにちは!
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自己紹介:
ニュージーランドの北島、オークランド近郊で文庫活動を行っています。
週に一度の本のかしだし、月に一度みんなでわいわい工作やお料理、絵本を楽しむみちくさを運営しています。

図書利用をご希望の方、みちくさへご参加ご希望の方は、カテゴリー内の「はじめに」をお読みください。

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