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                    ニュージーランドにほんごえほんとしょかんinchの活動と子どもたちの生活を綴っています。
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2週間のスクールホリデーももうすぐ終わり。
あいにくの天気続きで、晴れ間を縫って公園に出かけたはいいけれど、
やっぱり、雨がザーーーーーなんてこともありました。

そして、今日も雨。
友達が来る予定のない今日は、こどもたちと4人。
洗濯が出来ずにぼやくわたしの横で、子どもたちは傘を広げて庭を駆け回る。
水溜りを飛んで歩く。
ぬれた葉を見つめ、顔を出してきた野菜の芽を見つめる。
強い風が吹いてゆれる桜の木を心配そうにしている。

わたしに雨もいいものだよ、とおしえてくれたのは子どもたち。
ぬれた葉っぱがこんなに美しいと知らせてくれたのも子どもたち。

子どもを育てているつもりが、こうして育ててもらっている。
お母さんになれてよかった、ふと、そんな風に思った。
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突然息子が聞いてきた。

「ママは何のために生きているの?」

どう答えます?こんな質問に。

なんのために?ナンノタメニ?
ママ自身のため?・・・これじゃ、きっとうまく伝わらない。
息子のため?これは、うそじゃないけど、違う答え。

さあ、困った。困った。


すると息子。大きな声でこういった。
「ママは、ぼくとおねえちゃんと、ぼくの弟と遊ぶために生きている~!」

ママは気になって聞きました。
「ママ、ちゃんと生きてる?」

息子、
「うん、ちゃんと生きてる!」


ふうん。
なんだか、ちょっとうれしい。


ニュージーランドにやってきて確実に変わったと思うことは
甘いものを食べるようになったということ。
前は、生クリームも、ケーキもクッキーも嫌いだった。
だけど、子どもたちと食べるうち、そして子どもたちに作るうちに
口にするようになって、いまや普通に食べることができる。
まあ、相変わらず餡子だとかきな粉のような甘い豆は大嫌いなんだけど。
甘納豆なんて、かなりキビシイ。

ケーキの中でいちばん好みなのはシフォンケーキ。
もちろんできればクリームなど添えないで、シンプルなまま食べたい。
ひさしぶりに作ろうかと、買ってきたばかりの卵をあわ立てる。





・・・立たない。全く立たない。

卵白を泡立てたことのある人なら、泡がしっかりと立つまでの時間も
予想がつくはず。
ところが、いくらやっても立たない・・・。

卵は買ってきたばかりのもの。
そして、ブイ~ンと、ハンドミキサーも使っている。


その日は、力のない卵白を混ぜた生地を焼いたものの、
もちろんふわふわのシフォンケーキなどできるはずもない。



そして、今日。
スーパーで新たに買ってきた卵を使う。

すると、立つ!立つ!
おんなじことをやっているのに、見違えるほどのあわ立ち。





・・・ということは、卵が原因?
卵は近所の中国食材店で買ってきたものだった。

目玉焼きは半熟が好みの我が家。
これからちょっと、躊躇することになりそう・・・。




ようやく、春がやってきた。
長い長い冬が突然、終わった。

庭に植えた梅が花をつけた。
もちろん梅干を作りたくて植えたものなのだけど、
さくらに負けず劣らず、きれいな花を咲かせている。

そして、ダイニングのまどからちょうど見えるお隣の大きな木には、
鳥が巣作りをはじめた。
こどもたちも「静かにご飯を食べなくちゃ!」なんて、鳥の様子を
気にしながら食事を続ける。

家庭菜園もそろそろスタート。

冬から春。
変化を満喫できるとき。


幸運にも子どもに恵まれた私。
もちろん、嫌になっちゃうこともあるけれど、子どもたちとの生活は
おもしろく、大切なもの。

子どもができてから気付いたのは、わたしには両親や周囲のひとたちから
渡されたバトンがたくさんあるということ。
育児に迷ったとき、子どもと向き合うとき、食事を作るとき
物を作るとき、散歩をするとき、価値観というバトンが見えてくる。
全てのバトンを子どもたちに渡そうと願っても無理なのは分かっている。
だけど、異国にいるがゆえに手のひらから零れ落ちていくだけのバトンを見るたび、さびしくなる。

4年とはいえ、暮らしてきたニュージーランド。
日本に帰るという選択肢もあるけれど、
ここでの生活もあり、子どもたちにはたくさんのたまらなくかわいい友達ができている。
ここを離れるよりは、零れ落ちていくバトンを渡す努力をしよう。
そんな風に最近、思っている。



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自己紹介:
ニュージーランドの北島、オークランド近郊で文庫活動を行っています。
週に一度の本のかしだし、月に一度みんなでわいわい工作やお料理、絵本を楽しむみちくさを運営しています。

図書利用をご希望の方、みちくさへご参加ご希望の方は、カテゴリー内の「はじめに」をお読みください。

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