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                    ニュージーランドにほんごえほんとしょかんinchの活動と子どもたちの生活を綴っています。
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ニュージーランドに来たばかりの頃、あるお宅にお邪魔したときのこと。
日本人同士の間に生まれた、まったくの日本人の男の子に出会いました。
ニュージーランドで産まれたから、もしかすると国籍はニュージーランドになっているかもしれないけれど、どこから見ても、日本人。
そして、その傍らには、同じく日本人のお友達。
 
 そのときに使われていた言語、何だと思いますか?

 英語なんです。

 日本で私が今書いている文章を、他人事として読んだならば
「おおっ、バイリンガルだ~」
なんて短絡的に反応していたと思いますが、こちらで二年過ごし、娘が学校に通うようになり、娘の独り言や、けんかしたときに出る言葉が英語に変わってきたこの頃、少し焦りを感じています。

 日本語がいつか分からなくなるかもしれない。

二年前には思ってもみなかったことです。
 
「いつか、おじいちゃんやおばあちゃんと話ができなくなる日が来るかもしれない。
わたしは、それがとても寂しい。だから、一生懸命日本語で話しかけているの。」
 ニュージーランド人のだんなさんを持つ、一歳の女の子のママの言葉です。
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Title
ぅ~ん・・・
NZに住んでる知り合いは、旦那がNZ人(元イギリス人)で、上さんが日本人で、お互い母国語で子供に話しかけていました。まだ子供は2歳で、ほとんど話せないのですが、ちょっとした言葉は、やっぱり英語の方が多かったです。子育ては母親がやっているにもかかわらずです。圧倒的に英語に触れる時間が長いんでしょうね・・・
Posted by ゆう・ちゃん at 2006.05.09 20:39
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無題
 inchさん、こんにちは。いつもご訪問有り難うございます。
 最近、ネット上のいろいろなサイトやコミュニティにお邪魔して、私が継承語教育のことを調べ始めた6年前に比べ、このことに関心を持ってくださる方が増えて、とっても心強く思っています。6年前は、「えーでも日本語話せなくなるなんてあり得ないでしょ?日本人の家庭なんだから〜」という反応ばかりが返ってきて、とても悲しかったのを憶えていますよ。
 でも、もっとずっと先駆の方々でも、しっかりした働きかけの末に日英バイリンガルを育て上げた方は大勢いらっしゃいますし、inchさんのにほんごとしょかんは、きっと、これからそういう多言語習得を目指す方々の憩いの場になってゆくと思います。いつもこころから応援してますよ!
 参考書をひとつ。
「言葉と教育」中島和子著、海外子女教育振興財団編
http://www.joes.or.jp/publish.htm#kotoba
薄いけれど内容の濃い本です。発行元が海外へも発送してくれると思いますよ。
Posted by Tobimaru at 2006.05.10 07:29
Edit
無題
うちの娘も日本人同士のカップルから生まれた
日本人のKIWIなのですが、やっぱりそれだけに
きちんとした日本語の継承に関しては生まれたときから関心がありました。
こちらで暮らしていて日本語があまり上手くない
日本人の子女や日本人の子供なのに日本語の読み書きがほとんど出来無い子供にも出会ったりすると本当に日本語を教える大切さを感じています。
私もブログの帯の所に中島和子さんの著書をおすすめしています。
Posted by marie URL at 2006.05.10 11:04
Edit
母国語
私もアメリカに2年住んでいる間にさまざまな経験をしました。行った当初は、英語がわからずに登園拒否まで起こしていた子があっという間に、ぺらぺらになり、マミーとか言ってるのをみると、心底感心してしまいました。ご主人がアメリカ人の家庭では、奥さんだけが日本語でしゃべり、それに対してみんなが英語で答えている、そのスムーズさに違和感を覚えました。また、日本人会の古いおばあちゃま達は、日本語を忘れかけているというか、おかしな日本語になっていました。反面、小さいころからアメリカで育っているはずのバイリンガルの若者たちが、今の日本の若者よりずっときれいな日本語を話し、仕事をこなしているのに驚嘆したこともあります。短期留学の親御さんの中には中途半端に英語を覚えても困るといって現地の幼稚園にも入れない方もおり、その考え方はさまざまでした。
母国語とは何ぞやと考えさせられました。バイリンガルとは聞こえがいいが、本当に2ヶ国語をものにするというのは並大抵のことではないと感じました。自我が確立するまでの母国語の大切さを大事にしてほしいなと思っています。
Posted by マーガレット URL at 2006.05.10 13:02
Edit
ゆう・ちゃんさんコメントありがとうございました!
言葉は、その言葉に触れる時間の長さと、環境に大きく影響されるんですよね。ふとした町の風景からも、子供たちは言葉と文化を学んでいくのでしょうね。
Posted by inch URL at 2006.05.10 19:16
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Tobimaruさん、コメントありがとうございました。
恥ずかしながら、私も日本を離れていなければ「日本人家庭なのに、どうして?」という反応だったと思うんです。むしろ、海外で暮らせて簡単に英語が学べて、子供は国際派!なんて決め付けていたかもしれません。
inchがTobimaruさんのおっしゃるような場になれるかどうかはわかりませんが、育児をする上で、きっとたくさんの人と話をすることってとても大切なこと。子供たちだけでなく、お母さんやお父さんたちにとっても、大切な場所になりたいと思っています。
本のご紹介、ありがとうございました。ぜひ読んでみようと思います。
Posted by inch URL at 2006.05.10 19:27
Edit
marieさん、コメントありがとうございました!
親が日本人であるということは、子供に日本語を与えられる選択肢を持っていることですよね。それを、親側が子供が気づかないうちに放棄すること。とても残念なことに思います。
英語圏にいながら、日本語を会得することは、大変な努力が要ることですが、とてもとても大切なことだと、私も思っています。
Posted by inch URL at 2006.05.10 19:32
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マーガレットさん、コメントありがとうございました!
 「日本語を伝えられること」これだけが、私にできる子供たちへの贈り物だとおもっているんです。
 こちらの生活に早くなじむようにと、英語の学習に力を注いだ時期もありましたが、今はどうやったらこの子供たちに日本というバトンをうまく渡せるのか、それを考える日々です。なかなか、日々の生活の中で日本語を理解させるために時間を確保することは難しいのですが。
Posted by inch URL at 2006.05.10 19:45
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無題
ああ、inchさんの言ってることなんとなくわかります。
私はたかだか一週間で、しかも英語なんてほとんど話せない状態でいったはずなのに帰ってきたときに最初日本語が出なかったんです。
返事が『yes』になっててなんか自分でも変と思ってしまいました。

日本語は他の国にはない情緒豊かな表現が多く、
とても人を思いやった言葉も多いですよね。
綺麗な日本語は日本に住んでても話せない人も多いけれど〈私も含め)

言葉って生活もそうですが文化に密着してると思います。お子さんにも素敵な日本の話を聞かせてあげてNZと同じように日本も好きになってほしいなぁと勝手ながらに思ってしまいました。
Posted by 化猫姫 URL at 2006.05.10 21:24
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化猫姫さん、コメントありがとうございました!
大人が英語を学ぶのに苦労するように、子供たちも大変な努力が要るんですよね。子供だから、簡単だとは一概に言えません。
子供に日本語を!といいつつ、わが身を振り返ると、果たして正しい日本語を使えているのか、と自問自答の日々です。わたしも、日本語を鍛えなければなりません。
Posted by inch URL at 2006.05.12 07:24
Edit
そうですね
娘が今10ヶ月です。生れる前から主人は英語で、私は日本語を使おうと話をしていました。一番、避けたいのは中途半端な言葉を話すことなんです。環境が環境なだけになかなか難しかもしれませんね。

言葉だけじゃなく、文化も教えていきたいと思っています。でも、私自身、日本文化を知っている!と胸を張れるわけではないので、ほかの日本人のお母さん方との情報交換やらが必要になってくるのでしょうね。

Posted by たかこ at 2006.07.03 11:44
Edit
たかこさん、コメントありがとうございました!
文化を伝える、ってなかなか難しそうですよね。
意識的にやらないと、海外いては、季節の行事も忘れがちになりそう。
inchでも、なにか季節に沿ったテーマでの遊びなどをやっていけたらと思っています。
Posted by inch URL at 2006.07.03 20:25
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ニュージーランドの北島、オークランド近郊で文庫活動を行っています。
週に一度の本のかしだし、月に一度みんなでわいわい工作やお料理、絵本を楽しむみちくさを運営しています。

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