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                    ニュージーランドにほんごえほんとしょかんinchの活動と子どもたちの生活を綴っています。
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私たち家族がニュージーランドにやってきて約三年半。
妊娠出産とあったことから、日本食への恋しさが高波のように押し寄せてきた
時期が何度となくありました。

おいしい絹ごし豆腐で青ジソをのせてひややっこ
おから
お味噌
日本のきゅうり
日本のカレーライス
ごぼうとにんじんの金平、れんこんもいいな~
こんにゃくでぴりからいため
うちたてのうどん
あっさりしたラーメン
さしみ
おすし
アジのたたき
しじみじる
いくらにすじこ、生たらこ
ひかったたきたてのごはん
下仁田ネギ
たこ
イカの塩辛

これらがわたしの食べたくて食べたくて仕方なくなった食べ物の数々。
けれど、今となってはほとんどものへの衝動がなくなりました。
味噌や豆腐のように少し手間をかければ、作ることができることがわかったことや、
ちょっと高いけれど大抵のものが韓国食材店で手に入ることが大きいかもしれません。
そうそう、青ジソのように育ててみるとか、魚を釣ってみる(←もちろんパパの役目)いうのもいいですね。
そんなわけで、とんと、この高波が来なくなってきていました。

ところが、久々に高波がざぶ~ん。
それも、意外にもひじきなんです。
友人におすそわけしてもらったひじきをのせたご飯をほおばる子ども達の姿にも
後押しされる形で、あちこちお店をのぞいてみましたが、売っていないんです。
昆布やきくらげはあるのに。
そんなもどかしさも手伝って、さらに思いは募っていきます。
海は近いものの、さすがにひじきはとれないしなぁ。
そんなわけで、市販されていない業務用の500g入りのひじきを買おうと決意。
でも、乾物で500g・・・!?
使いきれるのか?でかいよねぇ・・・。きっと。
とあれこれ考えつつも、この思いはとめられず近日注文に走るため、家計簿とにらめっこの日々です。
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すてきな新聞を月に一度発行されている方がいらっしゃいます。
てあNOW新聞」というWEB場で配布されている新聞です。
ニュージーランドの南島、テアナウというフィヨルドランド国立公園への
最寄の町で暮らしている子育て中のお母さんの新聞。
毎回たのしい話題がいっぱいです。

観光地としても有名なテアナウ(ミルフォードサウンド)、
日本から現地の生の情報をこちらから入手されてはいかがでしょうか。

てあNOW新聞6月号はこちらから

スーパーで買い物をしていたときのこと。
こども三人を連れて。
祭日でレジが少し込んでいたこともあり、3歳と2歳の息子たちがあきはじめました。
まずいなぁ~とおもいながらも、もう少しだからと言い聞かせていると
床に落ちていたキラキラ光るものの取り合いでケンカが始まりました。
最近、思うようにいかなくなったり、疲れがピークに達すると
ともだちに対しても、兄弟に対してもパンチやキックをするようになった3歳の息子。
力も半端じゃありません。
2歳の息子をパンチした上に、馬乗りになっています。
こんな状況、ぜひ傍から見ている側になりたいものだと願っても、もう時は遅く、
この息子たちの母としてはこの状況を何とかしなくてはなりません。

何度も引き離し、何度も言い聞かせ、レジの番が来たときには
息子たちをなだめ押さえ・・・ときおり大きな声も出しました。
こういう時って、何て時間が長く感じるんでしょう。
いくら言い聞かせても、仕舞いには、気を使ってくださったレジの方にまでつばを吐く始末。

何とか会計を済ませ、ため息を1つついたところへ、
一人の女性が声をかけてくださいました。

「大変でしたね。でも、それでいいんですよ。すてきなお母さんね。」

思わず涙が出てしまいました。

子育ては、終わりのないようなながいみちのり。
しかも子どもたちとの接し方が、これであっているのかどうかもわかりません。
その結果が出るのは、きっと子どもたちが成熟した頃。
なんて長い道のりでしょう。
その長い道のりの合間に、おおきな励ましをもらった、そんな日でした。



陶器の食器はシンプルなものが好きです。
うちのは、ほとんどが白い食器。
食べ物がなんとな~~くおいしそうに見えるから。
だけど、プラスチックとなると楽しいものが断然好きです。

ところが、ニュージーランドは、プラスチック製品がとても高いんです。
2ドルショップ(日本の100円ショップのようなもの)でも、
ちゃっかり、3ドル以上の値段がついていたりするんです。
しかも、日本で売られているものと比較すると、品質は落ちるような気がします。
だから、日本で100円ショップでやっていたような、衝動買いが減りました。

・・・が。




こういうのには、弱いんだなぁ。
持ち手だって、なんだか粗雑なのに、こんなふうにプリントされちゃうと
どうにも・・・ね。
子どものために・・・なんていいながら。





江國香織さんのエッセイ集『泣く大人』(角川文庫)を読んでいてはっとした。

やれば片づくことが好きだ。
食器洗いとか、洗濯とか、靴磨きだとか、ボタンつけとか。
きまった手順をちゃんちゃんとこなせば、きちんとおわる。
「完璧だ」と思える。これは、精神衛生上、とてもいい。
こういうささやかな労働は、私の生活のなかのちょっとした「命の洗濯」だと思う。


という記述。
そういえば、わたしもそうだった。食器洗いが大好きだった。
小学校のころからずうっと。一人暮らしのときも。
けれど、ニュージーランドに来てからはすっかりかわってしまった。
子どもが増えて、洗う食器の量が増えたからじゃない。
子育てに追われて、食器を洗っている暇がなくなったからじゃない。
(そりゃ、もちろん三人目の子どもができたばかりの頃は、
この作業がうらめしくおもえたこともあったけれど)
むしろ、やりかけのことが多くあるからこそ
食器洗いのような「命の洗濯」が本当は必要だというのに。




その理由は、写真のとおり、ニュージーランドのちいさなシンクにある。
一般的な住宅に備え付けられているシンクを見ても、
住宅建材の売り場をのぞいてみてもちいさいのだ。
35センチ×40センチがいいところ。
これじゃあ、鍋もジャブジャブ洗えないし、三角コーナー用の生ゴミをおいて
食器に集めたちいさなゴミをとんとん、とすることもできない。
たいしたことないようなことだけれど、わたしにもとっても大事な作業だったように思う。





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こんにちは!
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自己紹介:
ニュージーランドの北島、オークランド近郊で文庫活動を行っています。
週に一度の本のかしだし、月に一度みんなでわいわい工作やお料理、絵本を楽しむみちくさを運営しています。

図書利用をご希望の方、みちくさへご参加ご希望の方は、カテゴリー内の「はじめに」をお読みください。

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